毎日保湿をしているのにどうして乾燥肌になるのでしょう。今まで大丈夫だったのに急に乾燥肌がひどくなってきた。という人も多いと思います。
乾燥肌は、敏感肌・ニキビ肌・シワ・たるみの肌トラブルの原因でもありますので、今すぐにも乾燥肌の対策をしていきましょう。
どうして乾燥肌になるの?
秋冬になると空気が乾燥してきます。すると肌の水分が蒸発していき、肌がガサガサしてきます。
そもそも肌のどこに保湿成分があるのでしょうか。
ー保湿成分が含まれているところ
皮膚のすぐ下にある角質層に、ブロック状で保湿成分の「天然保湿因子(NMF)アミノ酸」と、そのブロックとブロックの間に、セラミドという保湿成分があります。
その下の真皮層にコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンという、肌の弾力の元になっている保湿成分があります。
簡単にいうと、アミノ酸・セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン、この5つが足りなくなると乾燥が始まっている。ということになります。
乾燥肌が始まるとどうなるの?
乾燥肌が始まると、敏感肌・ニキビ肌・シワ・たるみの肌トラブルにつながりますが、その理由をご説明します。
なぜ敏感肌になるの?
角質層にある天然保湿因子NMFとセラミドが保湿に重要とお話ししましたが、肌表面のすぐ下にある角質層は、その下にある真皮層などに、紫外線や外部からの刺激をバリアする役割があります。
このバリア機能が弱くなると、刺激に弱い敏感肌になっていきます。
なぜニキビ肌になるの?
人間の肌はよくできていて、水分が足りなくてバリア機能が弱くなると、体から水分と油分を出して、勝手に肌のバリアを復活させようとします。
するとどんどん肌表面に油分がたまってきて、その油分が紫外線に当たると、肌のサビが始まり、ニキビの元ができるという訳です。
なぜシワ・たるみになるの?
真皮層にあるコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンは、肌を持ち上げるスプリングの役割をしています。
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンが足りなくなると、スプリングが弱くなってくるので、その上の肌表面が凹んでくる。つまりシワができます。
ベッドで寝て起きた時にマットレスが凹んでいるのと同じような状態です。
もっとスプリングが弱くなると、たるみになってきます。
乾燥肌を改善させる方法
乾燥肌を改善するのに一番良いのは、体の中からと外からケアをすることです。
内側のケア
保湿力のある細胞はアミノ酸=タンパク質とコラーゲンが重要です。食べ物で補えますから、おかずやサラダに加えてみましょう。
1.タンパク質
まずタンパク質は、お魚・お肉・大豆・乳製品などを摂ることで、細胞のもとになるアミノ酸を補充できます。
2.コラーゲン
そしてタンパク質と並んで重要なコラーゲンは、真皮層を作り、肌の弾力のもとになります。
豚モツ・エビ・豚バラ・鶏皮・魚の皮・クラゲなどに豊富に含まれています。お子様が乾燥肌でしたら、豚バラ生姜焼きは好きなお子様も多いでしょうしおすすめのメニューです。
3.ビタミンC
そうは言ってもコラーゲンの食べ物はクセがありますので、コラーゲンを作ってくれるビタミンCを取るようにしましょう。パプリカ・ピーマン・ゴーヤ・ブロッコリー・キウイは、ビタミンCがかなり多く含まれています。パプリカやブロッコリーならサラダや温野菜でも良いですよね。
夜の10時~深夜2時は、細胞が新しく作られるゴールデンタイムです。できるだけ夜更かしはしないで、この時間は寝るようにしましょう。
外側のケア
乾燥肌に良い成分は、アミノ酸・セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンです。
スキンケアを買うときは、この成分が入っているかチェックしてみましょう。
スキンケアを選ぶポイントは?
保湿力が高いものはやはりクリームです。クリームは肌に油分の膜を張ることで、水分を蒸発させないようにする特徴があります。ただし乾燥肌は肌が弱っている状態ですので、クリームを塗るときに肌に摩擦がおきないように、できるだけ柔らかくて伸びが良いものを選ぶようにしましょう。
効果的な保湿ケアの方法
保湿はクリームだけではありません。化粧水・原液・乳液などから始まっています。化粧水からヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分を選ぶようにしましょう。
またお風呂上りや日中の保湿ケアでは、温泉水などできるだけ肌に優しいものを使うこともポイントです!
乾燥肌が特にひどい方のケア方法
- 乾燥肌が特にひどい方はシャワーで済ませずにしっかりと入浴して、血行を良くしましょう。
- お風呂から出たら温泉水などのスプレーをしてから、乳液などでしっかり保湿しましょう。
- 化粧水・原液・乳液・クリームなどの成分は、アミノ酸・セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンが入ったスキンケアを使いましょう。
- 保湿マスクやスチームも良いですが、保湿クリームを塗ったあとレンジで温めたホットタオルで10分間くらいケアをしましょう。
- 夜10時~2時はお肌のゴールデンタイムです。しっかり睡眠を取りましょう。
乾燥肌は敏感肌のもとです。大人から子どもまで、肌を温めながら刺激の少ないスキンケアを心がけましょう。