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ハンド・ボディケア

子どもと正しいデリケートゾーンのケアや洗い方について話したことがありますか?

子どものデリケートゾーンのケアはみなさんどうしていますか?

ムレやすい部位でもあるので、かぶれによるかゆみやニオイによる不快感も出やすい場所です。症状が出ると、子どもがかゆみで集中できず、食事や睡眠や学習活動へも影響してくるので予防していきたいですね。

本記事では、子ども(女の子)のデリケートゾーンのケアやお子様が正しくセルフケアできるようにする関わり方についてご紹介をしていきたいと思います。

子どもと大人のデリケートゾーンは違う

みなさんは、エストロゲンという言葉は聞いたことがありますか?いわゆる女性ホルモンのことです。エストロゲンは女性の体の変化と密接に関わっていて、年齢とともに分泌される量の増減があり、デリケートゾーンの肌も変化させていきます。

大人のデリケートゾーン

20代・30代は性成熟期となり卵巣機能がもっとも活発で、妊娠・出産に必要なからだの環境が整う大切な時期です。エストロゲンは20代半ば頃から急増し、30代半ばでピークになり、おりものの量が最も多くなりかゆみが起こりやすくなります。また、忙しくナプキンをこまめに変えられず蒸れてトラブルを起こしやすくなります。

妊娠に伴い、子宮の重みで膀胱が圧迫されたり、出産で尿道周りの筋肉が緩み尿漏れを起こすこともあります。妊娠・出産でホルモンバランスが急激に変化するので、カンジダを引き起こしやすくなります。

40代からはエストロゲンの量が徐々に減少し、いわゆる更年期へはいります。おりものや粘液が減り、乾燥しがちなので膣の自浄作用も弱まり、細菌感染や炎症に弱くかゆみやかぶれが慢性化しやすくなります。また、子宮底筋が弱まり尿漏れや子宮脱によるトラブルを引き起こすこともあります。

子どものデリケートゾーン

思春期になると第二次性徴が始まり、陰毛が生えて10歳頃から初潮を迎えます。10代のうちは、女性ホルモンの分泌が不安定なため生理周期が安定しないことが多く、おりものの量も急に増えることがあります。汗や皮脂の分泌も活発で、かぶれもおこしやすいです。最近の子ども達は体格の向上により、初潮の年齢もはやくなってきていると言われているので、小学生の頃から正しいケアについてお子さんと話して行けるといいですよね。

デリケートゾーンのケア

健康な膣粘膜は自浄作用により、お肌と同じ酸性の状態を維持しています。
ところが、一般的なボディソープはpHが9.0〜11.0のアルカリ性で洗浄力が強いため、普通に洗っているつもりでも、膣を守る細胞まではがしてしまう可能性があります。デリケートゾーン専用のケア用品を選ぶときは、pH値が5.0〜7.5の弱酸性から中性の商品を選びましょう。

洗い方

デリケートゾーンの周りには尿道と肛門があります。雑菌や汚れはお尻の周りが多いので、トイレで尿や便を拭くときと同じように、前から後ろへ洗っていきましょう。

洗う順番としては、①アンダーヘア②尿道口周り③膣口④肛門の順番です。石鹸は泡立ててから肌へのせていきましょう。最初から、泡で出てくる商品だと、泡立てる必要がないのでおすすめです。

膣口と尿道口の両側にある大陰唇と小陰唇のひだの内側は、汚れがたまりやすいので丁寧に洗います。しっかりと洗おうとしてゴシゴシ洗うのはNGです。爪を短く切った清潔な手で、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。膣には自浄作用があるので、中までは洗わないで入り口まででOKです。石鹸をシャワーでよく洗い流して、軽くタオルをあてて水分をふきとれば完了です。

保湿

洗い終わったあとは、顔と同じように保湿をしてあげることをおすすめします。デリケートゾーンも保湿をしっかりとしてあげることで、乾燥を防いでバリア機能が保たれるのでトラブル予防につながりますよ。いろいろな種類の専用の保湿剤が売られていますが、つけてもサラッとしているタイプのものがおすすめです。鏡で見ながら使用することによってデリケートゾーンのトラブルに早めに気づくこともできます。

生理中のケア

ナプキンは汚れが少なくても、こまめに変えて清潔にしましょう。経血で汚れていなくても時間が経つと雑菌が繁殖してニオイの原因になります。

蒸れに伴うかゆみやニオイで洗いたいけど、外出中で洗えない時は専用の拭き取り用品で清潔にすることもおすすめです。拭き取る際には、洗い方同様に前から後ろへ拭き取りましょう。

デリケートゾーンのトラブル・かゆみの原因

かぶれ

外部からの刺激で肌が炎症をおこした状態でかゆみを伴います。デリケートゾーンの皮膚は、腕や足など他の部分と比べて粘膜に近く、下着で常に覆われているため湿度や温度も高まり蒸れやすいです。生理中のナプキンやタンポンのヒモなどが触れたり、経血やおりものや汗による蒸れもかぶれの原因となります。

かゆみ

ホルモンバランスの変化や肌トラブルから皮膚が乾燥すると、デリケートゾーンのバリア機能が低下し炎症を起こすことによりかゆみが出ます。

カンジダ

真菌による感染で、子どもにもよく見られます。カッテージチーズのような白くポロポロとしたおりものがでて、強い痒みを伴います。かぶれと間違いやすいですが、自然治癒が難しく、薬でしっかりと治していくことをおすすめします。

性感染症

性的な接触によって感染する病気でかゆみや痛みを伴います。粘膜は皮膚と違ってバリア機能が弱いため、感染症をおこす細菌やウイルスなどが入り込みやすい部位です。また、デリケートゾーンは高温多湿となりやすく、繁殖するにはうってつけの場所となります。感染者の粘膜と性行為で接触すると、感染症にかかるリスクが高くなります。代表的な性感染症として性器クラミジアがありますが、子宮内膜炎を引き起こして将来お子様の不妊の原因にもなるので気をつけていきたいですね。

症状が続くときには婦人科へ受診して

感染症の場合は、正しいデリケートゾーンのケアをしていても治りにくいので、自分で判断をしないで早めの受診がおすすめです。しかし、年頃のお子様だとなかなかデリケートゾーンの悩みを親に相談できずに、受診が遅れることもしばしばあります。

デリケートゾーンの会話は子供とできていますか?

お母さんも自分のデリケートゾーンの悩みは人には話し辛いことだと思います。
母と娘であっても、思春期頃には親子の会話が少なくなり親は子どもの考えていることがわかりにくくなります。親のストレスも最大になる時期で、ついつい子どもへの忠告の回数が増えたり、言っても聞かないとあきらめてしまうこともあるでしょう。

しかし、それでは悪循環で親子関係が悪くなり子どもは、デリケートゾーンに悩みがあっても話せなくなってしまいます。子どもの気持ちや考えを肯定的に理解し共感していくことで、子どもとのコミュニケーションもとりやすくなります。デリケートゾーンのトラブルにも早く気づくことができ、洗い方についても話しやすくなるでしょう。

また、10代の子どもは急激な体の変化に気持ちが追いつかず、自分のデリケートゾーンに羞恥心や罪悪感を持つ子どももいます。自分の体の成長を受け入れやすいように、冗談などで否定的な言葉を安易に口にしないことが大切です。

子どもが話をきかないときには

10代の子どもは親の意見や忠告などは受け入れようとしないで、年の近い先輩や友人の話しには耳を傾けることがたびたびあります。ネットからも様々な情報を得てきますが、信憑性を判断するには未熟で間違った知識を持ちトラブルへつながることもあります。スマートフォンで正しいサイトを検索して見せてあげたり、ツールを利用してコミュニケーションをはかっていくと受け入れてくれやすくなるでしょう。

子どものストレスとセルフケアの関係

小学生の高学年になってくると塾に通い出す子どもも増えて、年齢が上がるにつれて部活やアルバイトなど多忙に過ごしていると、夜型の生活へとなっていき生活リズムも乱れてストレスの影響を受けやすくなります。

そんな生活の中、「面倒」という気持ちを持つ子どももいて、デリケートゾーンのセルフケアができず、トラブルをおこしやすいです。お子様のストレスが軽減できるようにサポートしていくことも大切です。

ストレスの対策としては、アロマセラピーもおすすめですよ。

アロマでリフレッシュ

睡眠不足やストレスを感じると、抵抗力が低下してデリケートゾーンのトラブルもおこしやすくなるので、リラックス効果のあるアロマについていくつかご紹介したいと思います。

ラベンダー… フローラルで優雅な香りで、気分や感情をコントロールする働きがある脳内のセロトニンを積極的に分泌してくれます。

イランイラン神経が過敏になっているときにおすすめです。張り詰めた気持ちを和らげてくれます。また、月経周期やホルモンバランスを整えるのにもおすすめです。

ゼラニウムグリーンフローラルの香りで自律神経やホルモンバランスを整えてくれるので、女性特有の不調な症状を和らげるのにおすすめです。

ベチバースモーキーな土を感じさせる香りで、フローラル調の香りに少量ブレンドするのがおすすめです。気持ちを落ち着かせ、抗炎症作用もあるのでスキンケアにもおすすめです。

コリアンダーパクチーのたねから抽出される精油です。爽やかで甘みのある香りで、気持ちを落ち着かせてくれるので、就寝前の使用がおすすめです。

バジルストレスを和らげ憂鬱な気分をリフレッシュし、集中力を高めるのにおすすめです。殺菌作用もあり、お肌の炎症を和らげるのにもおすすめです。

マンダリン柑橘系の中でも鎮静効果が高く、交感神経を鎮静し、肩の力を抜いてくれる働きが高い香りです。

オレンジ甘く優しいフレッシュな香りのオレンジスイートと少し苦味のある香りのオレンジビターの種類があります。ストレスによる諸症状に役立ちます。

グレープフルーツ甘い香りの中に、ほんのりと苦味のある香りです。イライラした気持ちを鎮め、リラックスさせてくれるので、就寝前にもおすすめです。

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